満期日が近づいたら注意しよう!等級の引継ぎ期間とは?
ノンフリート等級を活用した自動車保険料を安くする方法は、保険内容を削ることなく保険料を安くすることができるので、保険料を安くするためのもっとも効果的な方法です。このノンフリート等級を活用した自動車保険料の割引の方法には、さまざまな特徴があります。
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保険会社を変えても等級は引き継げる
保険会社を変えても無事故を重ねることでコツコツと上げてきたノンフリート等級は、新しい保険会社の保険に引き継ぐことができます。最近では代理店型の保険会社から通販型の保険会社に乗り換える人が大勢出てきていますが、その場合でも前の保険のノンフリート等級は新しい会社に引き継ぐことができます。
ノンフリート等級が高い場合には保険会社を変える際にノンフリート等級を引き継げた方が良いのですが、ノンフリート等級が低く保険料が割り増しになっている場合には、保険会社を変えた際にノンフリート等級がリセットされ、6級に設定されるという方がユーザーにとっては好ましいでしょう。
残念ながらそういった事実はなく、ノンフリート等級が低く保険料が割り増しになるケースで保険会社を変えた場合には、その低い等級はしっかり新しい保険会社に引き継がれます。低いノンフリート等級をリセットするために、保険会社を変えるという方法は利用できません。
本人以外にノンフリート等級を引き継げる場合がある
ノンフリート等級は同居の家族が新しく自動車に保険をかける場合に、その家族に引き継ぐことができます。たとえば、年配の父親のノンフリート等級が高い状態で、その子供が免許を取ったので新しく自動車を買い自動車保険に入るといった場合には、その高い父親の等級のノンフリート等級を息子に譲ることができます。
免許を取り立ての若いドライバーの場合保険料が相当に高い水準となるので、高い割引率のノンフリート等級が適用できれば大きな金額を節約できます。高いノンフリート等を譲ってしまった父親の方は、新規加入の6等級が適用されますが、こちらはベテランの年長ドライバーなので本来の保険料が安く、割引率が低くてもそれほど大きな影響はありません。
こうすることで2人トータルの保険料を節約することができます。ノンフリート等級はこのような使い方もできます。この他、高齢になったドライバーが、運転を止める場合にも、そのドライバーのノンフリート等級が高い場合には、その等級を同居の家族で自動車を運転するものに譲ることもできます。
保険を解約する際に「中断証明書」を取得しておくとよい
自動車を運転しなくなったために自動車保険を解約する際に、将来再び自動車を運転する予定があれば、保険会社から「中断証明書」を取得しておきます。この証明書があれば、再び自動車を運転するために自動車保険に再加入する際、前の保険で適用されていたノンフリート等級を利用することができます。
「中断証明書」を取得した場合にノンフリート等級を引き継げるのは、保険の解約から10年以内に再加入する場合です。前の保険の解約から再加入まで10年以上の期間が開く場合には、この制度は利用できません。また、ノンフリート等級が7級以上でないと「中断証明書」を取得する意味がありません。そもそも、解約時のノンフリート等級が7級以上でないと保険会社は「中断証明書」を発行してくれません。
更新を忘れると、ノンフリート等級はリセットされる
うっかり自動車保険の更新手続きを忘れた場合、満期日の翌日から起算して7日以内に更新手続きを行えば、更新前の保険で適用されていたノンフリート等級を引き継ぐことができます。万が一、満期日の翌日から起算して7日過ぎても更新手続きを行わなかった場合には、前の契約のノンフリート等級は失効し更新後は新規加入時の同じ6等級が適用されます。
保険満期日の1か月程度前になると、保険会社から契約更新に必要となる書類の一式が郵送されてきますから、忘れずに満期日までの手続きをしておく必要があります。一部の保険会社では、うっかり更新手続きを忘れた場合に受けた損害を補償する特約を設けているところもありますが、そういったものに入るよりもとにかく更新手続きを忘れないようにしたいものです。
満期日から13か月か経過すると等級がリセットされる
ノンフリート等級が最低の1等級の場合、一度保険を解約し解約した保険の満期日から13カ月が経過した後に、保険に再加入した場合、ノンフリート等級はリセットされて6等級に戻ります。ただし、解約した保険の満期日から新しい保険に加入するまでの13か月間は無保険状態となりますので、自動車なしの生活をしなくてはなりません。
無保険状態といっても車検が通っていれば、自賠責保険には入っている状態となりますが、自賠責保険のみがかかっている状態での運転は大変危険ですから、やはり運転は控えた方がよいでしょう。