通常の道路を横断しようとしている歩行者との事故の過失割合

横断歩道のない通常の道路を横断しようとしている歩行者と車の事故の場合

通常の道路を横断しようとしている歩行者との交通事故の過失割合について考えてみます。地方道など、片側一車線の道路を想定した場合、車が道路横断中の歩行者をはねる事故を起こした場合、過失割合の基本は歩行者20%車80%です。なお、通常の道路とは、交差点から相当離れた横断歩道も信号もない道路のことです。

しかし、横断歩道の近くで、横断歩道の付近と呼ばれる場所(幅員10m以内の道路では横断歩道から20mから30m以内の場所、幅員14m以上の交通量の激しい道路では横断歩道から50m以内の場所)は、通常の道路に含まれません。この場所での交通事故は、また別の過失割合の基準が適用されます。

修正要素の加算について

一般には、通常の道路における交通事故とは、通常は歩行者が横断すべき場所とは考えられてはいない場所での交通事故と考えることができます。なお、最終的に定まる過失割合は、この基本過失割合に自己の特殊性を考慮した修正要素を考慮して決まります。

まず、交通事故のあった道路が幹線道路(片側2車線以上、幅員14m以上)であった場合、歩行者側に10%の加算要素となります。したがって、歩行者30%車70%となります。

また、道路上の歩行者の存在が予測されるのは大体午後9時か10時までですが、この時間帯以降の深夜などに事故が発生した場合、歩行者側の過失が5%加算され、歩行者25%車75%となります。同様に、事故が起こった場所が、横断禁止場所であった場合には、同じく歩行者側の過失が5%加算され、歩行者25%車75%となります。

修正要素の減算について

減算要素もあります。たとえば、歩行者が幼児・児童や老人であった場合、歩行者の過失割合は状況に応じて5%~最大20%まで減じられます。なお、原則として、幼児とは6歳未満の者、児童とは6歳以上13歳未満の者、老人とは65歳以上の者ですが、状況に応じてこの定義は加減されます。

また、同じように、車の運転手が飲酒をしていたり、無免許であったり、居眠りをしていた、著しい前方不注意があった、などの重過失があった場合、歩行者の過失が減じられます。

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