信号機がある交差点での歩行者との自己の過失割合②

歩行者が横断歩道上を歩行していなかった場合の交通事故の過失割合

次に、信号機がある交差点での歩行者と車の交通事故で、歩行者が横断歩道上を歩行していなかった場合の過失割合について考えてみます。この場合については、おおよその部分は、信号機のある交差点での事故で、歩行者が横断歩道を歩行中に事故にあった場合の過失割合の基準が適用されます。

実質的に横断歩道上で事故があったものと同一視出来る場合

一般的には、横断歩道以外の場所で交通事故にあった場合には、横断歩道場で交通事故にあった場合よりも、歩行者が本来歩行すべき道路以外の道路を歩行していたわけですから、過失割合は歩行者側に不利に算定されます。

しかし、たとえば、歩行者が、横断歩道の1~2m程度離れた場所を歩行中に事故にあったとか、あるいは、車が横断歩道上に停車中であったため、それを避けるためにやむを得ず、横断歩道から外れて歩行中に、事故に巻き込まれた場合もあります。

その場合には、原則として、横断歩道上で事故にあったものとして過失割合が算定されます。実質的に、横断歩道上で事故にあったものと同一視することが可能だからです。

横断歩道外と判断される場所での事故の場合

なお、信号機のある交差点での歩行者と車の交通事故の場合で、歩行者が横断歩道から大幅に離れたところ、または、横断歩道ではないところを横断中に事故にあった場合には、歩行者が横断歩道上で事故にあった場合に比べて、歩行者側の過失割合が20%~30%加算されます。

たとえば、信号機のある交差点で、歩行者が黄信号で横断を開始し、車が青で交差点に侵入した上で左折しようとして、歩行者と衝突した場合、歩行者が横断歩道を歩行したいた場合には、歩行者の過失割合は30%です。

しかし、同じ状況で、歩行者が横断歩道から3mほど離れたところを横断中、事故に巻き込まれたとします。この場合には、歩行者側の過失割合が20%~30%ほど加算されますから、その場合の過失割合は50%~60%となります。

修正要素の加算について

なお、最終的な過失割合は、ここで算定された過失割合に修正要素が加えられます。修正要素は、加算要素(歩行者側の過失割合を増加させる要素)と減算要素(歩行者側の過失割合を減少させる要素)に分かれます。

加算要素について

主な加算要素としては、夜間、幹線道路、直前直後横断、警笛があります。まず、夜間とは、夜間など視界が悪く事故が起こりやすい状況下の事故では、車の側の過失を減じるため反射的に歩行者の過失が重くなります。

同じように、幹線道路でも、事故が起こりややすくなりますから、車側の過失を減じ歩行者の過失を重くします。車の直前直後の横断の場合、車の直前直後の横断は危険なのでやめましょうというルールに反して事故にあっているので、歩行者側の過失が重くなります。

また、事故の際に車が警笛を鳴らしていた場合、車側では事故回避義務を果たしており、過失が一部減じられ、その反射的効果として、歩行者側の過失が重くなります。

減算要素について

また、主な減算要素としては、児童、集団、著しい過失、歩車道の区別なしがあります。まず、児童とは、歩行者が児童や老人のような交通弱者である場合、判断能力の低さや身体能力の衰えなどを配慮して、事故の責任の一部が免ぜられる関係上、歩行者側の過失割合が減じられます。

また、歩行者が小学生の集団登下校のように集団で歩行していたにも関わらず、事故に巻き込まれた場合には、車側の責任が重くなり、その反射として歩行者の過失割合が減じられます。

事故当時、車の運転手が飲酒や薬物の影響を受けている状態だった場合、歩行者は自らが交通ルールを遵守していても事故に巻き込まれることが多くなります。よって、この場合には、歩行者の過失割合が減じられます。

最後の、歩車道の区別なしとは、歩車道の区別のない道路では、歩車道の区別がある道路に比べて、自動車が通行すべき道路部分があいまいで歩行者が事故に巻き込まれるおそれが高まります。したがって、そのような場所で事故が発生した場合には、歩行者側の過失割合を減じます。

これらの修正要素は、加算の場合も減算の場合も、各要素一つにつきだいたい5%~20%です。したがって、信号機のある交差点で、横断歩道外を歩行者が歩行中、交通事故に巻き込まれた場合の歩行者の過失割合は以下のようになります。

それは、信号機のある交差点において横断歩道上で歩行者が事故にあった場合の歩行者の過失割合に、横断歩道外の事故による修正(0%~30%程度)を加え、さらに、修正要素を加算または減算して、決定されたものになります。

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