先行するバイクが急ブレーキをかけた場合の事故の過失割合

先行するバイクが急ブレーキをかけ、後続の車が追突した場合の過失割合

巡航速度、すなわち、見通しの良い直線道路では時速50km~60km程度の速度で走行中のバイクが、理由もなく合図もなく、突然に急ブレーキをかけたとします。そのため、後続の車が、そのバイクに追突するという交通事故があります。このような事故の過失割合について考えてみます。

この急ブレーキをかけてバイクと、後続の車の事故の過失割合はバイク10%車90%です。この場合、理由もなく合図もなく急ブレーキをかけたバイクの過失割合が低すぎるようにも思われます。

しかし、道路交通法第26条では、車両の直後を走行する車両は、前の車両が急停止した場合でも、追突しないように十分な車間距離を保持しなければならないと規定されています。

この規定により、後続の車に、追突回避の義務が生じるため、このような後続車両に不利な過失割合になります。

先行する車が急ブレーキをかけ、後続のバイクが追突した場合の過失割合

なお、反対に、巡航速度で走行し先行する車が、理由もなく合図もなく急ブレーキをかけ、後続のバイクが、先行車を避けきれず追突し、事故となった場合を考えます。このケースのバイクと車の過失割合は、バイク50%車50%です。

バイクは、車に比べて、急停車が困難です。バイクにも道路交通法第28条の車間距離の保持義務が課せられます。しかし、急停車が困難であることが考慮され、前を走る車の急ブレーキによる追突事故を起こした場合の過失割合が、大幅に軽減されています。

また、このような事故の場合、追突した後続バイクの運転者が、道路上に放り出されるなどして、重傷を負うケースが多発します。このことも、この事故の場合のバイクの過失割合が車に比べて低いことの背景となります。

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