死亡事故の場合、幼児・学生・高齢者の逸失利益は「賃金センサス」により算出される | 自動車保険ビギナー

死亡事故の場合、幼児・学生・高齢者の逸失利益は「賃金センサス」により算出される

幼児・学生・高齢者が交通事故で死亡した場合の逸失利益の算出方法について

学生・幼児・高齢者が交通事故の被害に遭い死亡した場合にも、加害者または保険会社に、もし死亡しなかった場合には、労働により得ることができるはずだった、生涯年収を逸失利益として、賠償の請求ができます。

高校生・大学生が事故で死亡した場合の逸失利益の計算について

18歳の男子高校生が事故で死亡した場合の逸失利益は、基礎収入×(1-男性単身者の生活費控除率50%=50%)×(67歳-18歳=)49年のライプニッツ係数またはホフマン係数で計算します。この場合の基礎収入は、賃金センサスの男女別全年齢平均賃金や男性・高卒の学歴別平均賃金を用います。

22歳の女子大学生が事故で死亡した場合の逸失利益は、基礎収入×(1-女性単身者の生活費控除率30%=70%)×(67歳-22歳=)45年のライプニッツ係数またはホフマン係数で計算します。この場合の基礎収入は、賃金センサスの男女別全年齢平均賃金か女性・大卒の学歴別平均賃金を用います。

幼児が交通事故で死亡した場合の逸失利益について

幼児が交通事故で死亡した場合の逸失利益の計算は、基礎収入×(1-男性単身者の生活費控除率50%=50%)×就労可能年数に応じたライプニッツ係数またはホフマン係数です。

ただし、ここで用いるライプニッツ係数またはホフマン係数は、成人の場合と少し異なります。幼児の就労可能年数は18歳から67歳までの49年ですが、5歳から18歳までの未就労期間がありますから、この期間の修正を加えます。

たとえば、5歳の幼児が交通事故で死亡した場合には、未就労期間は、18歳-5歳で13年間あります。13年のライプニッツ係数は①9.3936です。一方、49年のライプニッツ係数は、②19.0288です。実際の計算に用いるライプニッツ係数は、②から①を差し引いた、9.6352を使います。ホフマン係数の場合も同様に考えます。

また、基礎収入については、男女別全年齢平均賃金か18歳から19歳の男女別平均賃金(初任給)を使用します。

高齢者が交通事故で死亡した場合の逸失利益の計算方法について

高齢者が交通事故で死亡した場合で、その高齢者の就労可能性が高かったと判断された場合、その高齢者の遺族らは、その死亡した高齢者の逸失利益の損害の賠償を請求できます。

就労可能性の高い既婚・69歳の高齢者が死亡した場合の逸失利益の計算は、基礎収入×(1-生活費控除率30%=70%)×簡易生命表の69歳男性の平均余命の1/2で計算します。なお、ここでの計算に用いられる基礎収入は、賃金センサスによる男子全年齢平均賃金を使用します。

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