免許における点数制度とは


免許の点数制度の概要

免許の点数制度とは、過去3年間に起こした交通違反や交通事故に対して、一定の点数を付け、それが一定の数以上になったものに対して、免許の停止や取消し等の行政処分を行うという制度のことです。

この点数制度は、交通違反を行った場合に付けられる点数により、危険性の高い運転手を判断し、その危険性の高い運転手を、運転免許の停止や取り消しなどの行政処分を通して、道路交通の場から排除しようするものです。

基礎点数

交通違反にはさまざまな種類があります。シートベルト違反、スピード違反、信号無視などです。これらの違反行為一つ一つに点数がつけられています。なお、違反行為には2種類あります。それは、一般違反行為と、特に危険・悪質な違反である特定違反行為です。

一般違反行為については、最低の「シートベルト装着義務違反」などの1点から、最高の「0.25mg/L以上の酒気帯び運転」の25点までの点数が付されています。一方、特定違反行為には、最低の「救護義務違反(ひき逃げ)や酒酔い運転」などの35点から最高の「運転殺人」などの62点までの点数が付されています。一般違反行為と特定違反行為に付された点数を基礎点数といいます。

付加点数

一方、交通事故を起こしてしてしまった場合には、基礎点数に加えて、付加点数が加算されます。この付加点数は、最低の、「専ら違反行為者の不注意によらない場合で、被害者に治療期間15日未満の怪我を追わせた場合」などの2点から、最高の、「専ら違反行為者の不注意による場合で、被害者を死亡させた場合」の20点までが規定されています。

例えば、脇見運転で交通事故を起こし、相手方に軽いけがを負わせた場合には、(基礎点数)安全運転義務違反の1点+(付加点数)専ら違反者の不注意による、被害者の治療期間15日未満の交通事故の2点、合計3点がつけられます。

また、酒酔い運転で、専らその違反者の不注意が原因で交通事故を起こして、人を死亡させた場合、(基礎点数)酒酔い運転35点+(付加点数)死亡事故20点の合計55点が付けられます。

点数適用のルール

行政処分は、交通違反をした、または交通事故を起こした運転手に付けられた点数の大きさと、過去3年以内に受けた免許停止などの行政処分の回数により定まります。

例えば、一般違反行為を行ったとして行政処分がなされる場合には、過去3年間に運転免許の停止処分の回数が0回の場合には、6点~14点で免許停止、15点~24点で、免許取消しと1年間の欠格期間(免許取得が禁止される期間)、25点から35点で免許取消しおよび2年の欠格期間、などと定められています。

また、過去3年間に免許停止などの処分を1回受けたことがある者は、4点から9点で免許停止、10点から19点で免許取消しと1年の欠格期間、20点から29点で免許取消しと2年の欠格期間、などと定められています。

このように、過去3年間の免許停止処分の回数と付けられた点数により、行政処分の内容が細かく規定されています。

同様に、特定違反行為を行った場合にも、過去3年間に受けた行政処分の回数と、付けられた点数に応じて、免許停止や免許取消しおよび欠格期間が、詳細に規定されています。

なお、過去3年間の違反行為に対する点数は、原則として累積されますから、過去の違反行為で点数が付いていれば、ほんの軽い交通違反をしただけなのに、累積制度により行政処分を受ける可能性があるので、注意が必要です。

交通違反などに対する行政処分は、免許停止、免許取消しおよび欠格期間の設定によるのですが、その処分の重さや期間は、このように、過去3年間に受けた行政処分の回数と、基礎点数や付加点数に基づいて決定されるという仕組みになっています。

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